一般社団法人兵庫県水泳連盟
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飛込競技の見方

飛込み競技には飛板飛込みと高飛込みの二種類があります。飛板飛込みは、水面からの高さが1mと3m二つの設備があって、弾力性のある飛板が備え付けられています。以前は、松または、桧の板が使用されていましたが、現在ではより弾力性のあるアルミ合金板(デュラマキシフレックス)が使用されています。

 飛板飛込みはこの飛板の弾性を巧みに利用することがむずかしく、柔軟性があり優雅な点が特徴です。

高飛込みは、水面からの高さが5m、7.5mおよび10mの固定した台から行う飛込みです。

この高さを利用し、またそれを征服して行うもので、豪快な点が特徴です。

飛込競技の見どころをつかんでいただくために、まずルールについて簡単にご説明します。

飛板飛込、高飛込とも国際水泳連盟の飛込規則により飛込種目が設定されており、競技者はその種目表の中から自分にあった飛込を見つけ、練習し自分のものとします。また、各競技会ごとに飛込む回数、飛ぶべき種目および選択の制限(制限選択)等が付されています。
また個人競技の他にシンクロナイズドダイビングといわれる2人同時に演技する競技種目もあります。

【飛込の群】

飛込の種目は飛び出す方向によって6つの群に分類されています。

第1群 前   飛 台または飛板から前方に向かって踏み切り、前方に飛込むものです。
第2群 後   飛 台または飛板の先端に後向きに立ち、踏み切って後方へ飛込むものです。
第3群 前 逆 飛 前方に向かって踏み切り、台または飛板の方へ逆にかえるように飛込むものです。
第4群 後踏切前飛 台または飛板の先端に後ろ向きに立ち、踏み切って台または飛板の方へ内側に飛込むものです。
第5群 捻り飛込 空中で体を捻りながら飛込むものです。
第6群 逆立ち飛込 台の先端に逆立ちしたあと飛込むものです。ただし、これは高飛込みのみで、飛板飛込では行いません。また、逆立ちの立ち直しを1回するとその評点(得点の計算方法を参照)から2点減点され、2回立ち直すと0点になります。

【飛込の型】

飛込みの型には、空中のフォームにより次の4つの型があります。

A型 伸  型 腰やひざを曲げずに手先から足先までよく伸ばして飛びます。
B型 蝦  型 体を腰で2つに深く折り曲げ、えびのような型で、膝とつま先はよくのばします。
C型 抱  型 ひざをそろえて腰、ひざを曲げ、からだ全体をなるべく小さく縮めた型で、この場合、つま先はよく伸ばし、ひざをかかえるようにします。
D型 自由型 宙返りをともなうひねり飛込の場合で、前の3つの型を空中でいずれの時期に取り入れてもよいものです。

【採点の方法】

飛込競技は7名の審判員によって審判採点が行われます。各審判員は助走、踏切りの姿勢の正しさ及び確実さ、飛び上がりの高さ、空中におけるフォームの美しさ、ならびに入水姿勢、入水角度(水面に垂直に入り、水しぶきが少ないのがよい。)などを総合的に見て、難易を考えないで各自の主観により採点します。
完璧なもの
10点
非常に良好なもの
8.5~9.5点
良好なもの
7.0~8.0点
完成したもの
5.0~6.5点
未完成なもの
2.5~4.5点
失敗したもの
1.5~2.0点
全く失敗したもの
0点

【得点の計算方法】

7名の審判員の採点したもののうち、最高と最低の点を各二つずつ除き、3名の審判員の平均値(評点)に難易率を乗じたものが、その飛込の得点となります。

ただし、5名審判員制競技の得点と合わせるために、その得点を3倍して発表します。

【難 易 率】

飛込種目の中には、回転数、ひねり数、形などの組み合わせにより比較的やさしいものとがあります。そのやさしさ、むずかしさの度合いが難易率で最低1.2から最高3.8ぐらいまでの数値が各種目に付されています。

【競技の作戦】

むずかしい飛込を進んで行えば、難易率が高いから得点も多くなるわけですが、率の高い飛込みを立派にとびこなすこともむずかしいことです。

少し不完全でも高難易率の種目をとるか、それとも難易率が低くても完全に飛こなして高い得点をあげるかが競技者の作戦のたてどころです。
 
 
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